大学時代付き合いのチャンスを失う

アルバイト

振り返ると、大学時代は彼女を作ることに夢中だった。多くのチャンスがあったにもかかわらず、それらを見逃していた。また、自分の感情とは裏腹にチャンスを無駄にしていた。

1. 化粧品の美容部員、百瀬さん

大学2年の時、化粧品のワゴンナレーションをしていた際、埼玉方面での取引先の店舗で働く百瀬さんという女性と何度か一緒に時間を過ごした。彼女はとても親しみやすく、休憩時間も共に過ごすことがあり、楽しかった。僕は密かに彼女に好意を持っていた。友人の福田君とはその恋バナで大いに盛り上がった。最終的に百瀬さんが退職すると聞いて、挨拶に行き、福田君へのプレゼントとして化粧品を購入した。それが最後の別れだった。彼女の最後の笑顔は忘れられない。何か言いたげな表情だったが、最後の言葉は思い出せない。もう少し笑顔で、まんざらでもない雰囲気だった。その場で誘うのは無理だったかもしれないが、他に方法はなかったのだろうか?今でも少し後悔している。

2. コピー機のアルバイト、小山さん

大学2年の時、コピー機のアルバイトで1ヶ月間一緒だった小山さんも気になっていた。性格の相性も良かった。彼女も冗談かもしれないが、チーフのKがそんなに嫌いじゃないと飲み会で言っていた。しかし、僕はその時に彼女がいると言ってしまった。それが彼女を遠ざけたようだ。何度か彼女が働いているレストランに顔を出したり、未練がましく電話をしたが、大抵は不在で、出るのは彼女の父親が多く、つながることはなかった。結局、その後彼女と会うことはなかった。

3. コピー機のアルバイト、岩崎さん

コピー機のアルバイトで知り合った1年下の岩崎さんに最初の告白をしたが、断られてしまった。彼女は僕にあまり好意を持っていなかったようだ。

4. 3年生の冬、初デートの申し込みがキャンセルされる

S社に転籍してから、中国語を勉強している内山さんという女性と仕事をする機会があった。彼女とは気が合い、楽しい時間を過ごすことができた。その時、勇気を出して、バイト先の管理者であるhasineさんに内山さんが好きだと打ち明け、一緒に仕事ができるよう依頼した。これは天から降ってきた知恵のような閃きだった。今考えると、よくそんなことをバイト先の人に言えたと思う。仕事で彼女とペアになり、電話番号を交換することができ、デートに誘うことに成功した。しかし、デートの前日に彼女が風邪を引いてしまい、キャンセルされた。なぜこうなるのかと自問自答した。一方で、本当に彼女のことを好きなのかという自分の感情にも疑問を持った。単に誰かとデートができればそれでよかったのかもしれない。結局その後、内山さんとは会うこともなく、僕も再度誘うことはなかった。女性との付き合いを望みつつも、拒否する自分もいた。

5. 大学4年生の時、セミナーで知り合った久美さん

大学4年の時、セミナーで京都の大学に通う久美さんと知り合った。同じ年齢で仲良くなり、彼女は地味だが親しみやすく、きちんとした人だった。京都と東京という遠距離だったが、時々電話で話し、セミナー後も連絡を取り合っていた。彼女に好意を持ち、新幹線に乗って京都まで会いに行った。初デートは京都を一緒に巡ったが、告白はしなかった。後日、彼女から手紙が届き、「今は好きな人がいない」と書かれていた。それはやんわりとした断りの手紙だった。僕が告白して断られる前に、気落ちしないように配慮してくれたのだと思う。彼女の気遣いに感謝しつつも、僕は悲しみを隠せずに泣いた。

6. 行動を起こさなかった自分

S社での大学4年の1月、卒業を控えて最後のお別れ会が開かれた。参加者から卒業生へ一言ずつのお別れの言葉があった。以前一緒に働いたことのある2歳年下の女性から、「もっと話がしたかった」と言われた時、少し浮かれてしまったが、結局その後行動を起こすことはなかった。それが社交辞令だったのかもしれないが、素直に彼女のところに行って話をすればよかったと後悔している。
今振り返ると、少なくとも6回のチャンスがあった。忘れているだけで、もっと多くのチャンスがあったかもしれない。そのうち2回は完全に挫折したが、信じられないほどの行動を起こしたことも事実だ。しかし、やはり行動が足りなかった。手紙を書いたことは良い思い出だが、もしかしたらもっと良い思い出が残せたかもしれない。