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「誤植読本」 高橋輝次:編著 ちくま文庫




目次
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  • 印刷人にとって、「誤植」という現象は本当に頭の痛い、しかし不思議な現象。複数の人間の目をすり抜け、誤った文字がそこに存在してしまうという。

    ところが「誤植」とは奥の深いもので、「単純な印刷行程でのミス」とは言えないところがあります。

    「誤植とは何か?」という命題には深遠なるものがあります。

    ここでは、そんな不可思議きわまる誤植について、アレコレ考えてみたいと思います。

    まず、「誤植」という言葉について。

    活版印刷工程の用語ですね。まずは、活版印刷の工程を順を追ってみていきましょう。

    1. 文選
    2. 植字
    3. 組版
    4. 校正
    5. 印刷
    です。

    印刷で誤植がおきるのは、「文選、植字」の工程です。(印刷工程でおきるといわれると、かなりアバウトな表現です)

    文選:原稿通りに活字を選び出すこと

    植字:選ばれた活字を原稿通りに並べ、文章の体裁を整えること

    この両作業工程でおきる文字の間違いが、「誤植」です。活版印刷時代の用語が、「文字間違いの通称」として残っているということです。

    PCでの入力作業が一般的になった今は、あんまり言わないかなあ? 誤字、脱字、誤変換。

    それでも、「誤植」という言葉が完全に消えてなくなることはないでしょうね。


    ということになります。が、ことはそんなに簡単ではありません。

    まあ、いろいろありました。

    「校正」とか「校閲」という言葉を知っている人は多いと思います。

    意味は、「文章を読んで、文字の間違いをただすこと」です。では、校正と校閲の違いとは何でしょうか?

    校正:原稿と制作物とを読み比べて違うところを見つけ出す

    校閲:文章中の誤字などはもちろん、内容の矛盾を指摘し、事実確認まで行う

    同じ仕事のように思えて、ちょっと違いますよね。校正の場合は「見比べる」ということ。校閲の場合は「客観的に内容を読む」ということ。

    「内容に正確さを求めて行われる」のが校閲です。むしろ、文章を読んではいけないのかもしれません。


    ところが、これ、なかなか難しいのです。

    つまり、プロの仕事が必要だという部分。


    たとえば、本書にたびたび登場する「築地活版所(東京築地活版製造所)」のこと。

    長く日本の印刷文化を支えた活字鋳造所。現在、「築地明朝体」として知られる書体の元となった活字を製造していた会社ですね。

    築地活版所にまつわるエピソードなどは、明治・大正・昭和の出版・印刷業界の歴史そのものです。

    われわれ印刷人には何となくですが、活版印刷に対する愛着、憧れ、のようなものがあります。築地活版所や秀英社に関する逸話など、実に興味深く読まさせてもらいました。

    本文中の「漱石全集」の校正にまつわる逸話。当時(大正時代)の出版や印刷業界のことを深く知ることができる良い資料ですね。

    何人かの編集者(元編集者の含む)のエッセイが収録されています。そのいずれもが誠に秀悦。

    森まゆみ、小林勇、杉森久英、山田宗睦、高橋輝次、鶴ケ谷真一。

    皆さん、「内心忸怩たるものがある」と言いながら、ご自身が体験した(しでかした、とも言う)誤植のアレコレを懐かし気に語っておられます。

    中でも、


    この写植も職人仕事で、端物の印刷物などは手書きの原稿を渡して「レイアウトはおまかせ」でも、キチンと仕上がってくるという。

    現代のDTPオペレーターにはない技と経験を持つ人が多くいたことを思い出します。

    詩人・エッセイストである、長田弘さんという方の文章が載っています。

    校正、そして誤植にまつわる自身の体験として、自分の詩に誤植があったときのことを書かれています。それは、「苦い」が「若い」と間違っていたというもの。

    一般に、誤植や校正にまつわる話にはおかしいものが多く、よりによって、なぜこういう風に間違った? なのですが、長田さんの場合は逆。


    あきらめるどころか、「むしろその偶然を楽しむような心持になっていった」と述懐しています。

    じぶんの詩句の誤植すら新しい展開のきっかけになる

    自らの文章で出会った「意図しない言葉」が、新たな表現に出会うキッカケになることさえある、といえるのかもしれないですね。

    解説の芥川賞作家、堀江敏幸さんによると、誤植とは「誤って植えられた種」のことだと。

    「稀ではあるけれど、誤植によって生まれた言葉や文字が、元の文章の展開や発想を、より良い方向へ導く可能性もあるのだ。」
    そして、との言葉で解説を結んでいます。

    本書に収められているかずかずのエッセイは、いずれも高い文章力を持つ方々が書いた文章。であるがゆえに、大変、面白く読めます。


    ああ、思い出したくない。よもや、堀江さんのような境地にはとうてい至れない…



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