大橋君
僕が大学に入り、1年生の時に他の大学でサークルで一緒になったのが大橋君だ。最初は自分とは合わない人間だと思っていたが、T先輩などとサークルで絡むうちに、その過程で大橋君とは仲が良くなった。
T先輩との事件も、一緒に僕と戦ってくれた。
そして忘れもしない、加藤諦三の書籍を勧めてくれたのが大橋君だった。
T先輩とのもめ事で非常に悩んでいた時期に、その書籍は僕の救いとなり、勇気となり、多くの気づきを与えてくれた。
本当に大切なことは強さではない、仲間がいることを教えてくれた。
僕が求めていた強さは幻想に過ぎなかったのだ。
しかし、大橋君は僕から離れていった。
僕のことを気に入らなかったのかもしれない、性格が嫌だったのかもしれない。
11月の大学の学園祭に2人で行ったが、ナンパしようという約束だった。しかし、僕が女の子に声をかけるのを躊躇していると、イライラしていた大橋君が怒り、それから関係が悪くなったような気がする。
つまり、僕の思い切りのない、弱々しい性格が嫌いになったのかもしれない。
何度か電話をかけたが、明らかに避けられていた。
結局、それが最後に彼と合わなくなった。
自分のせいだと思っているが、どこが悪いのかと悲しんだ。
まるで振られた恋人のように、何度も電話をかけてみたが、大橋君は冷たい感じだった。
僕も友達を一人失ったと感じた。
仕方がない。
今思うと、これは仕方のないことだと完全に割り切れる。
自分も友人に同じことをしているし、やはり会いたくない、付き合いたくない人がいるものだ。
それはその人が悪いからではない、それはそれで止めなければならない。
付き合いたい人とだけ良い関係を持てばいいのだ。
自分は大橋君を尊重し、認めている。
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